口蹄疫情報Foot-and-mouth disease (FMD)

鹿児島大学獣医公衆衛生学教授 岡本嘉六

 

市民の皆様へ: 農場に近づかないでください2010/4/28

農家の皆様へ2010/6/14

消毒剤の誤用にご用心(訂正 6/212010/6/16

 

口蹄疫ウイルスの殺滅要件2010/8/24

EUFMD:口蹄疫防疫訓練課程8/30更新、2010/7/21

FAO;口蹄疫緊急時対策の準備必読 2010/6/25

患畜と疑似患畜2010/8/23

口蹄疫清浄性に関する状況2010/8/11

学習会:口蹄疫を含む病原微生物についての基礎知識2010/8/5

「家畜伝染病予防法」改正論議の前に必要な検証2010/8/2

明日に迫った制限全面解除2010/7/26

目視検査と血清学的検査2010/7/23

口蹄疫に関するOIEFAO国際会議 「世界的制御への道」

最終勧告2010/7/20

16日 制限解除? 汚染国宣言?2010/7/15

獣医療法令に関するOIE世界会議2010/7/13

口蹄疫病変の経過2010/7/12

ワクチン接種地帯外周における清浄化検査は?2010/7/9

清浄化検査における宮崎市での新たな確認(22010/7/7

清浄化検査における宮崎市での新たな確認2010/7/5

流行の中間整理2010/7/5

口蹄疫清浄化への道程重要 2010/6/30

口蹄疫制御のためのEU委員会: 口蹄疫とは2010/7/1

口蹄疫: 新技術は発見と制御を改善する重要 2010/6/28

東アジアにおける蹄疫に関するOIE緊急会議2010/6/28

発生農家周辺の調査が始まった重要 2010/6/16

広がり続ける重要 2010/6/13

口蹄疫の感染拡大を止めるための発生動向調査重要 2010/6/10

農業テロの脅威: 口蹄疫重要 2010/5/31

トップによる裁量権の濫用重要 2010/6/11

知事は法に則って口蹄疫撲滅に努めるべきである2010/5/26

口蹄疫発生時の初動体制の法的根拠2010/5/11

口蹄疫撲滅には時間単位の迅速性が求められる2010/5/24

手順の後先2010/5/20

口蹄疫の発生拡大をどう止めるか2010/5/19

野生動物の口蹄疫に関する英国情報2010/5/24

 

発生農場の概要とおおよその発生位置図77日更新

宮崎における10年ぶりの国内発生は、アジア地域で確認されている口蹄疫ウイルスと近縁のウイルス(O/JPN/2010)であることが確認されました。

えびの市の発生が4件になった。9件目(4/28)から半月余りに3件(5/55/115/13)と少しずつ間隔が縮まっているように思われ、川南町の再来が懸念される。家畜防疫員(獣医師)による農場の立入り調査を徹底していただきたい。

感染群からの移動によってさらに拡大しないか? その避難先まで既に広がっていることはないのか?

膨大に膨れ上がった処分頭数を誰がこなすのか? 獣医師による積極的発生動向調査は行えるのか? 獣医師はワクチン接種に忙殺されている。

韓国の例からすると、臨床例がなくなってからの清浄化確認のための血清調査において陽性例が確認される可能性が大きいだろう。

都城市と日向市において清浄性確認検査が22日に始まり、全て陰性であることが確認されました。

 

リンク

農林水産省

報道発表資料

口蹄疫に関する情報

消毒薬の作り方と使い方:農場への口蹄疫の侵入を防ぐために

口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針

12回牛豚等疾病小委員会

中国、台湾、韓国における口蹄疫の発生状況(2009年1月以降)

動物衛生研究所

口蹄疫

口蹄疫ウイルスと口蹄疫の病性について(村上洋介氏)

宮崎県庁

宮崎県口蹄疫防疫対策本部

大切な家畜を口蹄疫から守るために(今回の症例の写真)

制限区域内の畜産農家戸数(牛、豚)について

畜産関係車両消毒ポイント

鹿児島県庁

鹿児島県口蹄疫対策本部

口蹄疫の発生に伴う観光牧場等における防疫措置の徹底について

口蹄疫に関するプレスリリース

鹿児島県における消毒ポイントの位置

本県庁

熊本県家畜伝染病(口蹄疫)防疫対策本部

熊本県内消毒ポイント位置図

大分県庁

大分県口蹄疫総合対策本部

自主消毒ポイント

FAO

Maps (1997-99, 2000, 2001, 2002, 2003, 2010)

Focus on FMD(発生指数の濃淡図、型別発生図)

国際獣疫局(OIE

疾病情報Foot & mouth diseaseMapyear

畜産関係以外の一般車両も、消毒に協力してください!

 

動物と植物の越境性疾病に対する緊急事態予防システム5/10

国連食糧農業機関(FAO)の428日のコメント5/6

陸生動物衛生規約OIEの準拠法)「口蹄疫」( 5/7

消毒法4/28、更新4/30

高知新聞(727日)記事

日刊現代(722日)記事

日本農業新聞(716日)記事

産経新聞【論壇時評】評論家・稲垣真澄 口蹄疫を見る2つの目:「世界」8月号に寄稿した内容を取上げている。

高知新聞(622日)記事

朝日新聞(615日)記事

南日本新聞(611日)記事

読売新聞(610日)記事

高知新聞(610日)記事

南日本新聞(61日)記事

読売新聞(519日)記事

南日本新聞(424日)記事

隣国における発生状況: 口蹄疫: 春風突風に乗って2010/8/20更新

動物衛生研究所: 「中国、香港、韓国、台湾における口蹄疫の発生状況地図(20091月〜)」、「海外での発生状況(平成22423日現在)

台湾で新規発生: 810日に家畜市場で抗体陽性例が確認されたが、農場の遡及調査および周辺農家での臨床的発生はみられなかった。先の発生は、、発生農場周囲の半径3km内の119農場の全てを調査を終え、79日の最終報告で清浄化宣言がなされた。雲林県で622日に1296頭中112頭の豚に水泡の治癒痕跡があることが判ったと25日に報告された。

中国でさらなる発生: 727日に甘粛省の一村単位で牛32頭、羊山羊248頭、豚184頭の発生。621日にモンゴル自治区の一村単位で牛の発生報告。チベット自治区で新たな517日に発生(531日報告)。寧夏回族自治区、新疆維吾爾自治区の一村で豚の発生(52日報告)。

韓国は清浄化宣言 清浄化確認が619日までに終了し、623日にOIEへ清浄化の届けがだされた。韓国には制限地帯は残っておらず、全ての口蹄疫事例は解決した。

忠清南道の野生イノシシ農場で抗体陽性が64日に確認され45頭が処分された。

忠清南道における清浄化確認検査において、56日発生から24日後の530日に、肉用牛農場で45頭中22頭の抗体陽性が確認された。症状が軽く農家の方は気付かずにいたものと思われ、豚よりも症状が軽く、持続保菌(キャリアー)状態になり易い牛については長期に亘る発生動向調査が必要であることを示している。

忠清南道で牛の発生(510日報告)。発生農場のみならず、当該農場から半径500m以内の全ての偶蹄類は淘汰された。

香港からの発生報告: 発生は25日であり、当局が確認したのが210日、現在も終息していないかまたはその報告がない。ウイルスはO型(SEA topotype)とされている。発生報告は2132頭の豚を飼育している1農場だけであり、1240頭が発症し1頭が死亡した。殺処分数はゼロとなっているので、香港は中国とともにワクチン接種領域であることによると考えられる。「この報告は3件の発生を要約したものである。その他の2件についての詳細は経過報告でなされるだろう」というOIEの但し書きが付いている。

モンゴルで新たな発生(5/25報告):牛(226頭)、山羊104頭)、羊296頭)。5/5報告):牛(849頭)、山羊1270頭)、羊1009頭)、ラクダ29頭)飼われている牧場で269頭の牛が発症し殺処分された。残りの牛とその他の家畜は処分されていない。常在地でワクチン接種が実施されていることによる処置である。この処置についての詳細は口蹄疫を参照してください。

 

重要なポイント

1.          ウイルスは自己増殖するための蛋白合成系を欠如しており、宿主細胞の酵素を利用してのみ増殖する。したがって、宿主細胞以外の食品や環境中で細菌のように増えることはありません。

2.          狂犬病ウイルスのように全ての温血動物に感染するものは例外的であり、大半のウイルスは特定の動物種のみに感染します。高病原性鳥インフルエンザが直接人間に感染したことが話題になって久しいのですが、それがヒトーヒト感染を起すまでに至っていないように、宿主域を広げるにはウイルスが相当変化する必要があります。

3.          口蹄疫ウイルスは爪が二つの偶蹄類のみが感染し、人間、馬、犬、猫などその他の動物は感染しません。偶蹄類の中でも野生の鹿などは感染しても発症することはなく、ウイルスが潜む場所となるため、多種の野生動物が生息する森林の中で口蹄疫ウイルスは維持されています。それが集団で飼われている家畜(牛、豚)に感染すると、爆発的流行を起すことになります。

4.          中国には世界の半数の豚が飼育されており、また、深い森が広がっていることから、口蹄疫が発生しやすい環境にあります。ウイルスは、罹患動物の体液(唾液、鼻汁、涙、精液など)、粘膜や皮膚にできた水泡などに無数に含まれ、接触感染するだけでなく、それが乾燥して埃となって空気伝播します。餌や敷料などの輸入だけでなく、黄砂に含まれている可能性も否定できません。

5.          口蹄疫の流行は、上記の理由から、食品の安全性に影響を及ぼすものではありません。しかし、家畜の間で爆発的流行を起すと畜産物が市場から消えてしまいます。同居家畜を殺処分することに抵抗感を持たれると思いますが、肉眼的に症状を確認する数日前からウイルスを排出しており、水泡を見つけた時点では周囲の同居家畜は既に感染しており、潜伏期にあります。それが発症するのを待っていてはウイルスの排出を促すだけです。殺処分は国際法で定められています。

6.          仮に感染牛の乳や肉を食べても人間が感染することはあり得ません。殺処分の理由は、食品の安全性に関わるからではなく、感染牛由来の製品が市場に出ると家畜における流行を広げる恐れがあるからです。同じ理由から、口蹄疫発生国の偶蹄類の製品は輸出できないことが国際法で定められています。

 

日本から国際獣疫局への報告2010/8/2更新

Event summary: Foot and mouth disease, Japan

出来事の初発日: 47

確認日: 420

報告日: 420

通知の理由: 再発生

この出来事に関係する地域: 全国

発生件数: 76

解決日: 継続

疫学的注釈(420日緊急報告

民間獣医師が最初に発生農場で擬似症例を発見し、県の獣医当局に49日に報告した。家畜防疫員は、1頭の牛が発熱、食欲廃絶、流涎および口腔内糜爛を呈していたがその他の牛には臨床徴候が見られないことを当日確認した。同一農場で416日に2例の疑わしい症例が発見され、県の獣医当局はブルータング、牛ウイルス性下痢粘膜病(BVD-MD)、牛伝染性鼻気管炎およびイバラキ病などの類似疾患を検査したが、それらはPCR検査で419日に否定された。県の獣医当局は、同日、国の動物衛生研究所(NIAH)にサンプルを送付した。NIAHは当該牛が口蹄疫ウイルスによる感染したことを420日にPCR検査で確認した。サンプルはウイルス分離に供されている。これが確認されれば、2000年以降日本で初めての口蹄疫発生となる。

発生農場の全ての牛は殺処分された。発生施設の消毒が行われている。発生農場の周囲10km以内の移動制限が実施されている。これらに由来する反芻動物とその製品の輸出に係る国際獣医療証明は420日から停止されている。

28/07/2010 経過報告 15

22/07/2010 経過報告 14

14/07/2010 経過報告 13

7/07/2010 経過報告 12

30/06/2010 経過報告 11

23/06/2010 経過報告 10

15/06/2010 経過報告 9

10/06/2010 経過報告 8

2/06/2010 経過報告 7

26/05/2010 経過報告 6

19/05/2010 経過報告 5

10/05/2010 経過報告 4

5/05/2010 経過報告 3

28/04/2010 経過報告 2

23/04/2010 経過報告 1

20/04/2010 緊急報告